2020年5月14日その他・お知らせ
大阪湾のノドグロ??NEWターゲット【クログチ】まとめ
過去のクログチの記事の反響が大きいようなので…
どうも、スタッフ松原です。
いろいろな制限ある中で不自由を感じながらの生活を送ってられる方が多いと思います…完全に収束することはしばらく無いのかもしれませんが、少しづつでも感染に気を付けながらでも、早く不自由なく釣りが楽しめるようになって欲しいと願うばかりです。
そんな状況の中、ブログで発信できる内容も以前と同じようにはいかない訳ですが…
大阪湾の一部の船宿で今期からターゲットとして狙うところが出てきたからなのか、以前に発信したクログチに関する記事の反響が大きいようなので、今回は自分がクログチを釣った時の仕掛や釣り方、感想をまとめてみようかと思います。
そのクログチがどんな魚なのか、まだご存じない方は…
おおまかな説明やクログチへの思い入れなど過去の記事でも紹介させて頂いているので気になる方はそちらで確認下さい。
さて、そのクログチ…
実際に釣ってみてまず思うことは、決して釣るのは難しくない魚だということ…
深場(ほぼ100ⅿ以深)を狙って釣るので、潮が速い場合や2枚潮のように底取りが難しいことがありますが、底さえ取れればタチウオのように小さなアタリを掛け合わせたりアタリを出すための誘いが難しいといったことは無いので仕掛けやタックルをしっかりクログチ用に合わせて釣れば釣果は比較的簡単に出せると思います。
ということで…まずはタックルを考えてこうと思います。
現在、大阪湾でクログチを狙う(エサ釣り)船宿ではオモリを50~80号を使用しているようです。
狙う水深が約100~160ⅿとなっていますので電動リールは必要ですね…ラインは最低200ⅿ、ラインはPE2号以下がオススメです。
竿は50号負荷の82調子、2m前後であれば使えます。
と言うことは…
そうです、タチウオテンヤのタックルでクログチも狙えます♪
最近のタチウオテンヤの竿は超高感度の短竿傾向となってきていますが、クログチではそこまでの感度は必要なく、ある程度の長さがある方が掛かってからのバレ防止や釣ってる時の誘い幅を確保したり、底取り(特にかけ下がり時)がしやすいので、あまり短すぎるのはオススメできないですね。
少し前に買ったタチウオ竿、新しいの買ったから使ってないのが有るわ…なんてのが有ればバッチリの調子かもしれませんよ?
竿もリールも…今まで使ってた大阪湾のタックルで出来るのなら一気にハードルが下がった感じですね?
次は仕掛け…
クログチは胴突仕掛けで狙います。
根魚っぽいイメージの魚なので深い場所でのガシラ釣りの仕掛で良いんじゃない?ってなイメージを持たれると思いますが…釣ってみて感じたのは、意外に浮いてることもある印象です。
特に食いが立った高活性時には浮いていますね…魚探にも反応が出てたりします。
なので、3本鈎の胴突仕掛を自作(もちろんクログチ専用の市販品は無いので)しました。ガシラ用のような全長が短いものではなくハリとハリの間が長いタイプです。
具体的には間が80~100㎝、捨て糸は短くてもOK、20~30㎝くらいなので全長3ⅿほど、ガシラ用と比べるとかなり長めの仕掛となります。
ハリスはアジ仕掛けのようにロングハリスの方が食いが良いように思いますが、結構メリハリの効いた誘いが有効で、ハリスが長いとその誘いが効かないのでハリスの長さは35㎝くらいまでにしておくのが良いと思いました。
肝心のハリとハリスのサイズですが…
釣れてくるクログチのサイズがそれなりに大きなものも混ざるので細くするのはNG、自分は幹糸8号、ハリス6号で仕掛けを作成しています。
こんな60㎝くらいのが掛かってきます…これくらいのサイズになると結構な引きです…最大では70㎝ほどのクログチも居るようなので、細ハリスは禁物です。
幹糸からハリスを出す方法ですが、枝ビーズでも親子サルカンでも良いですが、深場の釣りでオマツリも多発することもあるのでサルカンを使用した方がトラブルから復帰するのも早いので自分は親子サルカンでハリスを出していますね…
あと、ハリですが…根魚系のハリであれば何でも使えると思います。
丸せいご、ムツ鈎なんかが良いと思います。
口も大きく18号くらいの大きめの方が良いですね…
こんな大きな口です…
エサごと吸い込んだ小さなハリは、口の中に掛からずにそのまま吐き出されます。
自分はムツ鈎18号を使用、そこにエサを目立たせるために大き目の発光玉、目立たせるだけでなく吸い込みを良くする意味でタコベイトを付けています。
クログチは派手めが好きなようです(笑)
食いが立った時は特に派手なハリに食いついてくる感じですね…
なのでハリに付けるエサも自分は大きめなものを使います。
サバやサンマの切り身、イカも使えます。
それらを短冊状にあらかじめカットしておいて使用します。
幅は8㎜ほどで長さは10㎝、かなり細長い感じになりますがボリュームの調整はハリにチョン掛けする切り身の本数で調整します。
細長いエサは、ハリがクルクル回りにくく、ハリスがヨレたり絡まったりしにくいように感じます。
またエサの付いたハリの吸い込みも良いように思いますね。
タックル、仕掛け、エサが準備できたらあとは釣るだけです(笑)
釣り方のコツは、まず底取り…
深いポイントが多いので、仕掛けを投入してから途中で一回ラインを張りながら仕掛けを落とすなどしっかりと底を把握することが大切です。
これが出来れば、ほぼ釣れると思います(笑)
ただ、誘いの工夫や追い食いを試すなどで釣れる数が変わってくるのも事実…
これまで試した中で、比較的良い感じ♪と思ったテクニックを少し紹介しておきますね…
まずは誘いですが、アジやメバルのようにゆっくり誘うよりも、クログチはメリハリの効いた誘いの方が良いように思います。
底取りから竿いっぱい振り上げる分を2回で…キュン、キュンと誘ってポーズ…そこからまた竿を下げるときもスッ、スッと下げてポーズ…
そのポーズの時にアタることが多く、そのアタリはそんなに大きくありません。
どちらかと言うと前アタリ的な感じ…竿先がブルブルッやフッと竿先が浮いたり…
タチウオみたいでしょ?
そこでスウ~とテンションを掛けるように竿で聞くとグッ!グッ!と本アタリ…といった感じのパターンが多いですね。
誘いもいろいろ試すのも面白いですし、アタリの出かたも色々なパターン…前アタリが有ったのに掛からなかったりと、手持ちでテクニカルな要素が有って釣っていて面白いですね。
また、釣れだすと船内で同時に竿が曲がることも多く、活性が高い時は群れて浮いている魚のようで、追い食いも狙えます。
置き竿で狙うよりは手持ちで誘う…釣り方で釣果に差が出る魚でもあります。
潮回りによりますが、食いが立つとアタリが連発!
タチウオ用の35リットルクーラーに入りきらないほどの釣果があったりするほど…
↓実釣の様子はこちらの記事を参考にしてもらえると良いかと思います
いかがでしょうか?
深場なので底取りにコツが必要ですが、慣れて底さえ取れれば比較的簡単に釣れる魚というこが判ってもらえると思います。
それとさらにこの魚の魅力で人気が出る要素であると考えられる理由のひとつ…
クログチは大阪湾のノドグロと呼ばれてる!?
かどうかは定かではないですが、上品な白身で皮と身の間に脂が乗った、とても美味しい魚です。
せっかく釣った魚を鮮度良く持って帰りたいですよね…クーラーは少し大きめに、氷はしっかり多めに用意しておきましょう。
イチ押しは皮を炙ってポン酢で食べると抜群です…2日ほど置いて熟成させるとさらに美味しく頂けます。
釣って楽しい、食って旨い…(笑)
船釣りのターゲットとして、かなり魅力的な魚だと思います…
本格的に狙いだしたのは最近です、まだまだ確立されていないクログチ釣りですが、大阪湾の船釣りのターゲットとして人気が出そうな予感…
これから大阪湾でも専門便が増え、クログチを狙うことが増えてくるかと思います。
それに伴ない、どんどんいろいろなノウハウやテクニックや確立されていくと思いますが、ひとまずこの記事が、これからクログチを釣ってみたいと考えてる方の参考にして頂ければと思い案内させて頂きましたが、いかがでしたか?
詳しい内容や、わからないことあれば、また店頭のスタッフまで気軽にお声掛け下さいね!