2020年2月4日その他・お知らせ
大阪湾のNEWターゲット!?【クログチ】ってご存知ですか??
なかなか自分では釣れなかったんですが…
どうも、スタッフ松原です。
先週は串本に行く予定でしたが当日、低気圧接近で断念…例の自宅近くにオープンした管理釣り場、まつばらフィッシングパークに雨の中また行ってしまい、ニジマス釣ってお茶濁してました(汗)
天気悪い時くらい、じっとしときゃ良いのにと思いますが…
そして今週は船タチウオです。
週末、結構釣れてましたねぇ♪
小さいんですけどね…
週明けの月曜日、2月3日に毎度の小島漁港にやってきました。
潮も悪くないので週末の流れのままそこそこタチウオは釣れるやろね♪なんて軽い気持ちでやってきました。
しかし、当日はタチウオではなく、気になってる魚が居てたんです。
タチウオ釣りの乗り合い船に乗ってタチウオより気になる?(笑)
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、大阪湾の人気魚種のタチウオに比べれば全然知名度の低い魚…
『クログチ』です。
ここ数年、深場でタチウオ釣りやガシラ(カサゴ)釣りをしていると外道で掛かってくることがあって、大阪湾でアジ釣りなどをしている時によく釣れるグチ(シログチ)に良く似ているので、シログチと間違えたり、シログチに似てるからあまり美味しくないのでは…と持って帰らないこともあったりで釣りの対象魚とはなりませんでした。
タチウオファンでも、グログチの存在を知ない方も少くないのではと思います。
そんなクログチ、名前にグチと付いてはいますが、シログチとは違う魚です。
シログチと比べると歯も鋭く、ノドグロとも呼ばれるアカムツのように口の中が黒いんです…けどアカムツほど目が大きくはない、でも眼の中は金色に輝いて見えたりと、何かアカムツとシログチの真ん中って感じの魚です。
説明が長くなりましたが(汗)
一番の特徴(あえて一番と言わせて下さい)は食べると旨い!(笑)
脂が乗って上品な身は皮を引かずに炙りにすると脂がジュワッと滲み出てくるほど…
一度食べたら…これ釣れるんなら、釣って食べたい!!となってしまっても当然なくらいです。
以前に、一緒に乗船した方に釣ったクログチを貰って食べたことはありますが、自分で釣ったことはありません。
ここで一旦、タチウオ釣りの話に戻りますね…
例年なら水温が下がるこの時期、深場でタチウオを狙うことが多いのですが、今期は水温が高めなのか、今年に入ってからも浅場で釣ることが多かったんです。
しかし、この週末、浅場では反応が悪くなったので各船宿は深場でタチウオを釣ったようです。
その深場では始めに紹介したようにタチウオが良く釣れました。
タチウオも釣れたんですが、深場のポイントでは…
そう!
このレポートの初めから長々と説明させてもらってたクログチが掛かったようです♪
という状況で迎えた釣り当日は、深場に行ったらクログチ釣りたい!!
それで頭がいっぱい(笑)
第二小島丸はこの日は遅めの6時半の出船で淡路の洲本沖を目指しました。
7時過ぎにポイントに着いて釣り開始ですが、始めのポイントは100mちょいといった水深…
クログチが釣れない水深ではないですが、もうチョット水深が欲しいくらい。
まずは、タチウオ釣りに専念します(笑)
底近くから誘うとすぐにアタります。
力強いアタリは少なく、フッと軽く竿先を持ち上げるようなアタリでしたが、アタった後に巻いて誘うと追ってきます。
巻き合わせで掛かりましたが電動で10mほど巻き上げた所でバレてしまいます。
この後に、同じような感じでアタって、巻いて追わせて、巻き合わせ…
掛かってから巻きだしたらバレる…これをなんと5回も連続で…
こんなこと有る??
巻き合わせで水深も有ってしっかりフックアップしてないんでしょうか…
次はしっかり掛けるために、小さいアタリでも掛け合わせして行こうと決めて、誘った後のポーズで次のアタリを待ちます。
そんな時に…どうぞ!!と言わんばかりに竿先がスコンと抜けるような食い上げアタリ。
そらめいっぱいアワせますよ!
アワセを入れたと同時にテンションがスカッ…
え?え?
高切れしてます(汗)
リーダーのすぐ上からPEラインが切れてました…
開始直後にバラシ連発で、さらに1匹も釣ることも出来ていないのにテンヤのロスト…
完全に集中力が切れました(笑)
周りでも高切れする方が多く、浮いてるタチウオも多い感じ…
それでもアタリが出るのは底が多いし…
底釣ってて高切れさせるのも嫌やし…
完全に棚迷子です(笑)
迷いながらタチウオ釣り…
ポツリ、ポツリとタチウオを釣りますが、小型のタチウオばかり…周りで釣れてるタチウオもドラゴンはもちろん良型と言えるサイズは見られません。
タチウオの釣果は、数、型ともに伸びないまま後半戦…
少しづつポイント移動していましたが、移動するたびに少しづつ底までの水深が深くなっていっていました。
残り時間も2時間ほどといったときには水深120mほど…
タチウオの釣果もパッとしないので、これはクログチを狙うしかないよな…?と、テンヤの上に枝バリを付けました。
クログチはタチウオテンヤに食いつくことはめったに有りません(時々、大型のクログチが食いついたってのを聞きますが…)
テンヤの上にタチウオの多点掛けを狙った、切身エサを付けた枝バリに食いついたクログチの釣果が一般的です。
今まで一度も枝バリを付けてタチウオを狙ったことがありませんがリーダーの一番上に30㎝ほどのハリスに根魚用の鈎18号を取り付けます。
注意ですが…
船宿によってはタチウオ狙いの時に枝バリ仕掛けを使用する時は、乗船人数が多いときや潮が複雑であったり等、オマツリしやすいといった状況の時には使えなかったり、枝バリ仕掛自体が禁止の船宿も有るので、必ず確認してから使用して下さいね。
枝バリにはテンヤに乗せる為に用意したサンマの切身をカットして付けます。
タチウオを狙う為のテンヤは付いてるものの、頭はクログチ狙いでいっぱい(笑)
枝バリ付きのテンヤを底まで落とします…
底を取ってからワンピッチのシャクリ後に長めのポーズで誘い上げます。
タチウオよりもペースは遅めですが、ベタベタの底を釣るイメージではなく誘って棚を探っていく感じですね。
この120mポイントでは竿先がプルプルっと微妙に動いて、仕掛けを上げると切身エサが無くなってたってことが2回ほど…
本命と思われるアタリはありません。
船の反対側でグチが釣れたと聞きましたが、狙ってるクログチではなく、シログチだったよう…
残り時間はどんどん無くなってきます。
また少しポイントを移動…
次のポイントは130mちょいのポイントでさらに深いポイントに…最後にどうしてもクログチ釣っておきたい…
仕掛けを投入して、底を取ってすぐに誘い始めます…
2回目の誘い…ポーズの途中でプンッアタったと思ったすぐあとにククッと竿先が押さえ込まれました。
スウッ~と竿先を上げて聞いてみると、グングンッと力強い引きが伝わってきます!!
来た!
グッ!グッ!とタチウオとは明らかに違う引きと重量感…これはきっとクログチだろうと慎重に電動で巻き上げます。
水面近くまで良く引いた魚…浮いてくると黒光りしたシルバーの魚体…
クログチです!!
50㎝近いグッドサイズ♪
初めてクログチ釣りました!
最後、何とかクログチをキャッチ出来て良かったとホッとしましたが、時間はまだ少し有ります。
慌てて仕掛けを投入します…
底を取って、糸フケを取ってから誘い上げます。
誘ってポーズ…
アタらないんで、もう一度誘った瞬間、ズンッ!!と来ました!
直後、グンッグンッと重たい重量感…連発です♪
これも間違いなくクログチと判断できました。
次も同サイズのクログチをキャッチです。
チャンスタイムでしょうか…
仕掛けを投入するとまたまたアタリ!
仕掛けを入れるたびにアタります…
しかし、次に掛かった魚は引き方が違う…重量感も無い…
上がって来たのはやはりクログチではなく小型のタチウオ…テンヤではなく枝バリに掛かっています。
それも、小型とはいえ、この日テンヤで釣ったどのタチウオよりも型が良かったのには苦笑いでした(汗)
この後も投入ごとにアタリがあって、エサが無くなっていたり、サバが食ってたり…
最後の1時間は忙しく楽しい時間でした。
小さなアタリで掛けた魚…引きも弱く、またタチウオか?と思って上げた魚が、さっきよりも小型のクログチだったのを最後にタイムアップ!
釣り終了となりました。
当日の結果は…
タチウオは小型を10匹前後…
クログチを3匹キャッチしました。
念願のクログチをキャッチして納得の結果です。
釣っての楽しみの後は…
このクログチを食べる楽しみです♪
三枚におろして骨を取って、皮は付けたまま皮をバーナーで炙って頂きました。
炙ると皮の表面まで脂が滲み出てくるほどで、とても美味しく頂けましたよ。
当日、後から聞くとタチウオを釣ってる方は40匹ほど釣ってる船宿もあったとか…
しかしながら大型のタチウオはほとんど無く、小型ばかりと聞きました。
数釣りも楽しいですが、大阪湾のタチウオシーズンは長く、ずっとタチウオ、タチウオ…
この状況なら違う対象魚も楽しめたら…なんて考えるのは自分だけでしょうか…
このクログチですが、まだまだ認知度が低く、瀬戸内海では専門便を出す船宿が有るようですが、大阪湾では専門で狙える船が無いのが現状です。
専門で釣らせてもらえる船が出てくると良いのになぁと思いますね。
またタチウオ釣りながらでもチャンスがあれば狙いたいですし、自分なりに少しづつでもそういった機会が増えるようなことが出来たらなんて考えています。
釣りた~い!!と思う方が増えるのが、話一番早いんですけどねぇ(笑)
また、レポート、報告します!!