2017年7月19日その他・お知らせ
鬼怒川本流・佐貫地区での一発!
■スタッフ吉野・鬼怒川本流■
7月14日~7月17日まで、新潟県にこの度オープンした“上州屋・新潟赤道店”に応援に行っておりました。
その間にも友人達から大ヤマメ情報が入っており、うずうずしていました(汗)
帰宅後18日が休みだったので、鬼怒川本流へ行ってきました。
毎年この時期になると中流域は水温が上がりヤマメ釣りには厳しい状況となります。
これからの時期に私が竿を出すのは鬼怒川中流域でも一番水量が豊富で大場所が連続する“佐貫堰上流”の区間。
ターゲットはパーマークの残る居付きの大ヤマメになります。この居付きの大ヤマメが非常に厄介で簡単には掛かってくれません・・・特にパーマークの残る40cmクラスは貴重で難易度も高く釣り上げた時の喜びは最高です。
今回は居付きの大物を狙ってみました。
当日は午前10時と少し遅めの開始。場所は佐貫堰上流の大場所。エサのクロカワ虫を採取し釣りを開始します。
皆さんも既にご存知かとは思いますが、本流釣りの第一人者・細山長司名人が7月5日にお亡くなりになりました。
細山名人とはプライベートで一緒に釣りに行ったり、一緒に仕事(本流講習会)をしたりし、非常にお世話になりました。
現在の私の本流釣りがあるのは細山名人のおかげだと思います。
亡くなったと知らせがあり、非常にショックで心にポカンと穴があいてしまったような感じになりました。
なので、今回は追悼の意味も込め、細山名人の最高傑作“スーパーゲーム刀MH90NI”、そして細山名人から頂いたエサ箱、タモを身に付け鬼怒川の大ヤマメに勝負を挑みました。
細山名人に頂いたエサ箱、タモ
狙いは岩盤が絡んだトロ瀬です。
ポイントがでかいのでトロ頭から攻めて行きます。
私は佐貫堰上流で居付きの大物を狙うときは極力オモリを小さくし、より自然に仕掛を流す事を心掛けています。流し方も中流域で戻りヤマメを狙うときのような重めのオモリ(ガン玉2B~5B)でラインを斜めに少し張った状態で流すのではなく、軽いオモリ(ガン玉1号~2B)でラインが緩い弧を描くようにフケを作りながら流れなり仕掛を流すようにしています。
今回のポイントもライン0.6号にB1個でスタート!
手前の筋を1時間くらい探りますが反応なし。水温は17℃とまずまずですが、反応がなさ過ぎます。続いて奥の岩盤の溝を狙います。しかし、反応なし。
ここでガン玉をB→1号に変更。かなりフケを作りドリフトさせます。
すると・・・
目印がスッと水面に落ちました!アワセを入れると重く鋭い段引き!
間違いなく本命です!ロッドは満月状態、糸鳴りに気をつけながら慎重に手前に寄せます。
何度か空気を吸わせ、一気に取り込みました!
超幅広、砲弾型の35cm!(最初の画像)長年鬼怒川で釣りをしていますがこのクラスでここまで幅広の魚体は初めて釣りました!
“細山名人ありがとうございました!”と何度も心の中で叫んでいました。
幅広の35cm!刀と一緒に。
パーマークの残る居付きの大ヤマメ!
良かった~!
さらなる大物を狙おうと再び釣りを開始したものの、当日の不安定な天候の為、雷が発生(涙)車に戻る頃には土砂降りです・・・
大渡橋付近にある“青木屋”さんで昼休憩。
雨も止み、雷も去ったので午後は通称“三石”で竿を出します。大石が絡んだいかにもと言った瀬を攻めるも不発・・・
それではと激戦区の“大谷合流(左岸)”に行きますが、数年前の水害ですっかり流れが変わってしまい、左岸からでは攻め難く撃沈(涙)
そして次に向かったのは通称“常さんトロ”ここも水害でかなり流れが変わりました・・・
広大なトロは無くなり浅い早瀬が大谷合流まで続いております。
この頃になると青空が見え、気温もグングン上がり暑くなってきました。
早瀬の中の所々にある沈み石を狙っていきます。
そして、瀬のヒラキで目印が引っ手繰られました!
26cmのヤマメです。少し細いですがパーマークの綺麗な一尾!優しく流れに帰しました。
常さんトロ?瀬でしょこれは・・・
26cm。ちょっと細いです。
26cmを持って。
続いて流れ込みの流れが強い場所の沈み石の頭を狙います。
流れが強いのでオモリは2B1個に変更。
沈み石の前で目印がグッと押さえ込まれました!
流れに乗ってローリングしながら魚が下流に走ります!これもそこそこありそうな感じ。
ロッドを絞り手前に寄せ一気に取り込みました。
パーマークの美しい31cmのヤマメでした!
31cmの美しいヤマメ!
本日の最後を飾る一尾!
この一尾で本日の釣りを終了しました。
佐貫堰上流の居付きの尺上が2尾も出て非常に満足です。
毎年、7月下旬からお盆前までが佐貫堰上流の区間で40cmクラスが出る時期です。
生前の細山名人もこの時期に良く来ておりました。
そしていつも美しいヤマメを釣って笑顔を見せてくれました。
ご冥福をお祈りいたします。
細山名人、長い間お疲れ様でした。そしてありがとうございます。