「釣り人と共に」がモットー。釣り人あるところに「上州屋」あり。

  • 採用情報
  • 会社案内
  • 東京都内店指南
  • Shop lists in English

ひがしやまとてん 東大和店

ショップニュース

2018年5月18日その他・お知らせ

釣魚料理「坊主’sキッチン・リターンズ」 アブラボウズ編

【坊主`sキッチンリターンズ】第10回目はじまり~!

 

今回は「超」が付くほど貴少なお魚!その名も「アブラボウズ」!!!

「坊主がボウズを料理してる(笑)」って言われそうですが( ̄ω ̄:)

わたしのヒトツテンヤの師匠・榎戸さんが600m以上の深~い海の底から我が家まで連れてきてくださいました(^∀^)

【材料】アブラボウズ:500g程度を一柵 大根:1本以上 長ネギ:1本 白菜:1/4玉 水菜:一束 シイタケ:1パック 焼き豆腐:一丁 出し昆布:一枚 出汁昆布:1枚 ポン酢:適量

まずは「捌く」ですが…アブラボウズは大きくなると100kgを超える魚!チェーンソーとかナタとか使わないと解体できないらしいです( ̄。 ̄:

幸いなことに今回届けていただいたアブラボウズは食べごろサイズ(?)ウロコ取りもきれ~いに済んで解体された状態だったので全く手間いらずでした(^^)

ちなみにあんな巨体にまで育つ魚なのにもかかわらず、背骨やヒレ骨は非常に柔らかくてまるで鮭鱒類のよう。三枚おろしのときに良く切れる出刃包丁を使うと骨まで簡単に切れてしまうので洋式のフィレナイフみたいに刃が柔らかい包丁を使った方がさばきやすいかもしれません。

大根は丸々全部皮を剥いてすりおろしておきます。出し昆布はサッと水洗いしてから鍋に入れ、タップリ水を注ぎます。大根以外の野菜類と焼き豆腐は普通に鍋用の下準備をして下さい。鍋を火にかけて野菜・豆腐を入れて火を通します。

切り出したアブラボウズの柵は皮を引かないで【湯霜】にします。

お皿などに載せて表面が軽く火が通る様に熱湯をかけ、すぐに冷水にとって荒熱をとったらキッチンペーパー等でよく水気をふき取って下さい。まな板に皮目を下にして置いて少し厚めの5ミリ程度に皮ごと削ぎ切りします。

取り皿にポン酢と大量の大根おろしを用意したら卓上コンロで温めている鍋でアブラボウズの身を「しゃぶしゃぶ」♪温まった切り身で大根おろしをタップリ包み込むようにして召し上がれっ(*^^*)

アブラボウズは100kgを越す巨体にまで成長する深海魚で、大物好きの深場師には垂涎のターゲット!水深600m以上のスーパーディープに仕掛けを送り込み狙うのですが…何年通っても一匹出会えるかどうか…そんな超稀少なおサカナ(゜〇゜)

同じ深海魚なのでアブラボウズとアブラソコムツを混同している人が多いのですが、「ソコムツ」は油脂にワックス成分が多すぎて食べても消化できないので食用流通が禁止されている魚です。一方で「ボウズ」の方は昔から小田原方面で「おしつけ」と呼ばれて長らく食用されてます。ただし、脂モノに弱い方(グリセリド分解酵素が少ない人)は食べすぎには注意して下さいね( ̄▽ ̄:

【アブラボウズ】は全身大トロを超える脂の乗りで火を通すとホロリとほどけてしまうクセの無い白身。しかも溶けた脂はサラ~ッとしていてしつこさは皆無…超美味!

今回は榎戸師匠のリクエストで【アブラボウズのフルコース料理人】の大役を仰せつかったのですが、自分も飲みつつ調理してたら途中の写真を何回も撮り忘れちゃいました…スミマセン(TT)

榎戸さん、ごちそうさまでした~m(__)m

ショップニュース一覧を見る