2022年8月3日その他・お知らせ
目指せ、手返し最速!ハゼのみゃく釣りにトライ
手軽な市販仕掛のウキ釣りでハゼ釣りを覚えたら・・・
みゃく釣りにも挑戦してみよう!
今回はスタッフ今枝も6~8月の数釣りシーズンにメインで使用している、ハゼ天秤を使用したみゃく釣りをスタッフなりに解説してみます。
※ウキ仕掛からウキだけ外した形のみゃく釣りもありますが、ココではここ2、3年で使用する人が増えてきた「ハゼ天秤」を使用したみゃく釣りを解説します。
必要な道具は・・・
まずはハゼ天秤、コンパクトなもので十分です。
当店では現在2種類並んでますが、どちらを使ってもOKです。
次にオモリ、なすオモリを使用します。
スタッフは亀崎港や海浜緑地、潮風の丘などで使用しますが、1号のみ使用で通しています。
亀崎周辺では深い場所もほぼないため、すべて1号でOKです。
竿が柔らかい人は少し軽くしても良いと思いますが、軽くしすぎると手返しの早さをスポイルしてしまう一面も。
1号ですとウキ釣り仕掛よりもオモリが重いので、仕掛の投入がラクチン&思い通り!多少風が吹こうが、とっても扱いやすいのが利点です。
次にハリ!
一般的にはハゼ釣りと言えば、この地方ではハゼ鈎を使う方が圧倒的に多いです。
形状的に喰い込みに優れた細長いフォルムをしています。
しかし・・・
ハゼ天秤でのみゃく釣りで使うハリでスタッフがオススメするのは・・・
ハゼ天秤スタイルならスタッフのおすすめはこちら、袖鈎!
軸が短くコンパクトで、鈎先と軸がほぼ平行になっています。
合わせ動作に対する応答性が良く、掛け合わせに最適なフォルムです。
いろいろ使って試しましたが、やっぱりコレに落ち着きました。
軸径が細めなので掛かりも良いです。
組み合わせた状態がコレ!
※赤いパイプは、スタッフがコシのないPEラインを直結で道糸として使用しているため絡み止めで入れています。
ナイロンラインなら張りがある為、なしでOKです。
ハリスの長さはズバリ3cmがオススメ!
結びコブを作ってハリス止に引っ掛ければOKです。
喰いが悪い時に5cmでやったりもしますが、長いと道糸への絡みが出やすくなりますし、アタリを捉える感度の面で短い方が有利なのであまり長くしない方が良いです。
竿先をちょいと持ち上げて糸を張った状態(ナスオモリを海底から離さず立てるイメージ)で、写真のようにハリスがたるまないのでアタリがはっきり出やすくなります。
市販の糸付鈎は、ハリスをほぼ捨てることになりなんかもったいないですが・・・
鈎を結べる人は自分で結んだ方が絶対に使いやすいです。
スタッフも以前は手で結んでいましたが、年々しんどくなってきて・・・
「やっぱ機械使うとラクだ~」
ハリスは大物釣りではないので、強度よりも張りの強さ優先!
ホンテロンなどエステル系のハリスがオススメです。
太い方がよりコシが出てハリスがピン!としますので、やや太めですが1号にしています。
多少ハリスが太かろうが、そこはハゼ!問題なく喰ってくれますョ。
写真のようにあらかじめハリス3cmぐらいで結んだものを用意しています。
ある程度(20ぐらい?)同じ鈎で釣っていくと鈎先が鈍くなったり、ハリスもヨレてくるので交換。
<スタッフの大まかな鈎サイズの選び方>
・最初期:2~3号(少ししか使わないので、糸付のものを購入で)
・初期(6月~7月上旬):4~5号
・盛期(7月~8月):4~6号
8号は秋に深場へ落ちる直前のちょい投げの時にのみ使用しています。
※喰いが渋い時(掛かりが悪い時)は1つ小さいサイズに落としたりして対応しています。
ここで1点、良くある疑問…この仕掛、喰い込み悪いんじゃないの?
まったくその通り!
小さいとはいえ金属の天秤&重めのオモリとジャラジャラと色々付いているので、「喰い込むのを待って」釣るのには不向きです。
ですが!!!
この釣り方は「喰い込むのを待って」釣るのではなく・・・
「咥えた!」を感じて、タイミング良く「掛け合わせる」釣り、なのです。
いろんな文献などを見ると、
「モゾモゾ」の「モ・・・」で合わせるとか・・・
「ブルブルッ」の「ブ・・・」になる瞬間に合わせるとか・・・
「ブルブルッ」になる前のモタッとした変化を合わせるとか・・・
鈎が口の中にある瞬間を捉えて、吐き出す前に掛け合わす!
これが手返しの早さへと繋がります。
上手くアタリを捉えて上アゴにきれいにフッキングが決まると嬉しい!
これはスタッフが好きなアジングと同じ感覚です。
オススメな竿の調子と長さとか・・・
アタリを感じて積極的に掛けにいく釣りですので・・・
竿の調子はカーボン製でピンとハリのある先調子のものが向いていると感じます。
竿を軽く握った状態でアタリを感じたら、「合わせる」というよりもギュッと握り込んで「竿先を15cmぐらい上にあげる」イメージ。
時計でいうと竿先を4時の状態から2時へ、ぐらいのイメージで掛かる竿が魚の掛かりが早く理想的です。
竿の長さは長い竿でもやれない事はないですが、短い竿と比べるとかなり軽快感が欠けますし、長い竿でピンピンの張りのある竿がなかなかないです。
4m程度の竿でやってみることもありますが、2.7m以下の竿で行うような手返しの軽快感がありません。
竿は短めの2.7mぐらいまでのものでやるのが手返しのスピードも超軽快でオススメです。
あとはエサの付け方も重要!
鈎の長さに対してエサの垂らしを長くし過ぎると、先だけを咥えて取られることが増えますので、エサはコンパクトに付けましょう。
喰いが悪くアピールさせる為エサを長めに付ける時は、ハリスの上の方までエサをたくし上げましょう。
探り方のコツ
探り方で1つ注意しなければならないのは、根掛かりです。
亀崎港内など底にカキガラなどがたくさん沈んでおり、竿を平行にして「ズルズル~」と引きずるとかなり根掛かりしやすくなります。
まずは沖目いっぱいに振り込んで・・・
(コレすごく重要!狙いたい場所に直接ボチャン!と落すと魚が散ったりして自分で場所を荒らしてしまうことも。また沖目に目いっぱい振り込んでカーブフォールさせることが、沖目のハゼも誘って連れてくることに繋がります。)
着底させて少し誘ってもアタリがなければ、竿先を上へ上げて仕掛を手前にもってくること。
それを繰り返して手前まで探ってきます。
竿を横に引きずらなければ、根掛かり(鈎は切れることはあっても、天秤ごとなくなる)はかなり少なくなると思います。
この時期のハゼはかなり食欲旺盛ですが、ハゼの群れの濃さ(ハゼが多いか?少ないか??)でアタリの出方が変わってきます。
群れが濃いほど、他のハゼに自分のエサを取られない様に早く喰い込みます。
逆に群れが薄いほど、じっくり用心してエサを喰うために「吸う」→「吐き出す」を繰り返すのでアタリがあっても掛かりが悪いことが増えます。
アタリがあっても掛かりが悪い時、もし釣り場が空いていて場所移動が可能なら、思い切って釣り座を大きく移動して良くアタる場所を探り直すのがオススメです。
あとは実践あるのみ!
いろいろ小難しい事も書きましたが・・・
そんなことは気にしなくてもカンタンに釣れてしまうのが「ハゼ釣り」のいいところ!
まずは小難しい事は気にせずに、やってみましょう。
その先に数釣りワールドが待ってますョ!!!
追記、8/4(木)実践編
8/4(木)10時半ごろ、潮風の丘緑地公園にて。
満潮より下げ始め、まだまだ潮位が高いので2.7mの竿で岩の上に出てきたハゼだけを狙いました。
当日はかなり活性が高く、着底前に喰ってしまうハゼがたびたび出るほど。
残りエサでやっていたため、12時すぎにエサ切れになり終了。
この釣りの前にやっていた3.9mの竿でのウキ釣りよりも、明らかに手返し良く釣れました。
このハゼの浅場へ上がってくる行動も、水温低下とともになくなってきます。
まだしばらくは満潮前後に浅場へ差してきますので、みゃく釣りでズバズバ釣っちゃって下さいネ!