2019年12月6日その他・お知らせ
中村勇生さん「マルイカ塾」のご報告
12月1日(日)にがまかつ フィールドテスターの中村勇夫生さんをお招きして、新発売となりました『がま船 シーファングマルイカ』の発売を記念して、シーファングマルイカの解説と、中村さんのマルイカスタイルを余すことなく2時間のトークライブを開催しました。
これからご購入を御検討の方のご参考になればと思い、当日の内容を要約してお伝えしたいと思います。
来春、がまかつさんから初となるPVC素材のマリンスーツが発売になりますよ。写真のマリンスーツは最終サンプルのようですが、春頃にリリースされるかと思います。
さて、シーファングマルイカARとZTの2モデルについて説明します。
ARはシーズン初期の深場でもゼロテンキープがしやすいバランス設計です。また、ゼロテンから宙の釣りへの展開にも持ち込める様に、穂持ちに張りを待たせた、まさしくオールラウンドモデルです。
ZTはとことん贅肉をそぎ落とした車で例えるならばF1マシンのような研ぎ澄まされた調子。叩きの後の穂先のブレが驚くほど速く止まるので、叩き直後のマルイカのスッテへのコンタクトもアタリとしてしっかり出してくれます。ゼロテンオンリーの方にお勧めです。
更に、特筆すべきことは・・・
その1、リールシートには「リサンドグリップ」を採用したこと!グリップ内が言わば太鼓のような構造になっていますので、PEラインから伝わる振動をグリップが更に大きな振動となって掌に伝えてくれます。目感度だけでなく手感度にも長けたロッドなのです。
その2、スパイラルガイド仕様です。右傾斜、左傾斜と賛否両論ではありますが、間違いなく通常の船竿と違い、ガイド数が少ない分、オモリの沈下スピードは向上しますし、ARなどは、穂先に出るアタリも大きく出ます。
その3、拘ったのは操作性とバランス!開発に至るまで様々な素材の穂先を試しましたが、理想とする穂先はグラスソリッドになりました。穂先の長さも長目からスタートして、徐々に余分な動きを排除しながらテストを繰り返してきました。上の画像はがまかつさんのホームページのものです。穂先のトップガイドから3個目までがオレンジのスレッドで巻き止めた仕様になっています。実釣時のゼロテンキープでは、この3個までのガイドが曲がる様なテンションキープが一番マルイカが長くスッテを抱いていて且つ、アタリが分かり易い曲げ方なのだそうです。※ここ大事です!
カワハギのスペシャリスト「田中義博」さんも応援に駆けつけてくれました
穂先の長さよりも求めたのは操作性の重視!軽さは勿論のこと、叩きなど竿を曲げての誘いから穂先を静止させて、マルイカのスッテへのコンタクトに備える!
この僅か数秒の出来事をよりわかりやすくアタリとして伝える為の穂先、叩き易い重心位置、マルイカの掛け遅れが無いような胴の張りとバットパワー、全てトータルにバランスを重視して作り込んだロッドです。
参加頂いたお客様も、マルイカ釣りの濃厚な話で大満足の様子でした。
中村さんはがまかつさん以外に、釣り糸メーカーのサンラインさんのフィールドテスター、仕掛メーカーのヤマリアさんのフィールドスタッフとしてご活躍されてます。
当然、トークライブはロッドだけの話では終わりません。
糸のこと。仕掛やスッテの配色について、コアなロッド操作とリールの操作、海況によってのゼロテンキープ術などなど・・・。
これ以上は・・・ご来店の際に直接お伝えさせてください。
スタッフ小松