「釣り人と共に」がモットー。釣り人あるところに「上州屋」あり。

甲州と信州の境目にある小さな山、横尾山へ行って来ました。

塩川の源流、黒森から長野県の川上村へ抜ける県道６１０号線、原浅尾韮崎線を上りきった信州峠に登山口があります。

車道から登山道へ登ると樺、カラマツ、山桜、たまに杉と疎林の中の笹原を緩やかに上っていきます。

しばらく快適に歩いていくと、だんだん登りがきつくなってきて……

九十九折の道で一気に高度を上げて行きます。

木々の間からは時々瑞垣山や金峰山が見え隠れします。

いいかげんヘバッてきた頃に、突然視界が開けて一面のカヤの原『かやとの原』に着きます。

川上村側はカヤ原が次第に傾斜を増して樹林帯になっていますが、山梨側は傾斜が緩やかでかなり下までカヤ原が続いています。

遠くを見ると、北は川上村の向こうに南相木との境にある天狗山や大深山、その右には秩父との境の山々、さらに右には瑞垣山、金峰山、金峰から南に伸びる八幡尾根、山梨の山々の向こう南側には富士山が、さらに西には南アルプスや八ヶ岳の一部まで見張らせるパノラマがひろがります。

かやとの原を後にして尾根伝いに登り、岩場をいくつか超えると横尾山1880ｍの頂上に付きます。

ここからはかやとの原を上回る大パノラマが見えそうですが、残念ながら木の枝であまりよく見えません。

この日はかなりの強風で（毛糸の帽子が飛びそうになるくらい）あまりゆっくりできずに、てっぺんでお茶だけ飲んで下山しました。